7月に入り、季節は本格的な
夏を迎えようとしています。
日差しの強い日が続き、
ご家族の皆様におかれましても
体調管理にご留意されていることと存じます。
介護施設ではこの時期、
ご家族の皆様へ
月初にお便りやご挨拶文を
お送りすることがあります。
今回は、7月に送る手紙の例文や
文章のポイントについて、
わかりやすくご紹介いたします。
7月らしい挨拶文を添える意味
介護施設からの手紙は、
ご家族にとっては
大切な「安心材料」でもあります。
季節の挨拶や
入居者様の様子を丁寧に綴ることで、
信頼関係の維持や
不安の軽減にもつながります。
「お変わりなくお過ごしでしょうか」
といった文から始めると、
ご家族に寄り添う印象になります。
7月の手紙に使える例文
ここでは、実際に使える
挨拶文や施設からの連絡例を
文体ごとにご紹介します。
施設の雰囲気や
ご家族との関係性に合わせて、
書き分けてみてください。
【例文1:丁寧であたたかい文体】
拝啓 盛夏の候、
ご家族の皆様におかれましては
ますますご健勝のことと
お喜び申し上げます。
○○様におかれましても、
日々変わらぬ笑顔で
職員一同を和ませてくださっております。
引き続き、健康と安全を第一に、
スタッフ一同努めてまいります。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
【例文2:カジュアルで親しみのある文体】
こんにちは。暑さが日に日に増してきましたね。
○○様は毎朝決まった時間に
体操をされたり、
職員との会話を楽しんだりと、
元気に過ごされています。
気になることなどございましたら、
いつでもお気軽にご連絡ください。
手紙は情報提供だけでなく、
ご家族とのつながりを築く
大切な手段です。
文体は違っても、
共通して大切なのは、
相手を思いやる気持ちです。
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長めの文章にしたい時の例文
【例文1 フォーマルな丁寧文体】
拝啓 盛夏の候、
ご家族の皆様におかれましては、
ますますご清祥のことと
お慶び申し上げます。
日頃より、施設運営に対し
多大なるご理解とご協力を賜り、
心より御礼申し上げます。
○○様には、毎朝の体操や
お仲間との会話を楽しまれながら、
変わらず穏やかにお過ごしいただいております。
今月は七夕の飾りつけを
皆様と一緒に行いました。
短冊には「元気に過ごせますように」と
お書きになり、私たち職員も
思わず笑顔になりました。
今後も、季節の行事や日常の楽しみを
大切にしながら、
安全で快適な生活環境づくりに
努めてまいります。
厳しい暑さが続きますが、
どうぞご自愛のうえ、
お健やかにお過ごしください。
敬具
【例文2 カジュアル文体・親しみ重視】
こんにちは。
暑さが本格的になってきましたが、
お変わりなくお過ごしでしょうか。
○○様は毎日、
フロアの皆さんと笑顔で会話されたり、
職員との交流を楽しまれたりと、
穏やかに過ごされています。
先日は、七夕の飾りを皆さんで作りました。
○○様も真剣に願いごとを考えられ、
「みんなが元気に過ごせますように」
と短冊に書いてくださいました。
また、今月は季節のメニューとして
冷やしうどんやスイカなど、
夏を感じられる食事も楽しんでいただきました。
暑い日が続きますが、
体調に気をつけながら、
これからも職員一同、
○○様の生活を丁寧に支えてまいります。
何かご不安な点やご相談などございましたら、
お気軽にご連絡ください。
【例文3 落ち着いたトーン+感謝を込めて】
いつも温かいご理解を賜り、
誠にありがとうございます。
7月に入り、施設の周囲も
セミの鳴き声がにぎやかになり、
季節の移り変わりを感じております。
○○様は、最近では朝の読書や
新聞を読むことを楽しみにされ、
静かな時間をゆったりと過ごされています。
体調も安定しており、
日中はほぼ決まった時間に
ベッドから移動され、
涼しいラウンジでお過ごしです。
いつもご家族の方の
お声かけやお心配りが、
○○様の元気の源になっているように思います。
今後も安心してお任せいただけるよう、
職員一同、心を込めて支援してまいります。
変わらぬご信頼に心より感謝申し上げます。
7月の行事・施設の様子を伝えるには
施設での生活の様子は、
ご家族がもっとも気になる部分のひとつです。
特に7月は、
七夕や納涼行事などを行う施設も多く、
ご様子を伝える良いタイミングとなります。
写真や活動内容を文章で補足することで、
安心感とあたたかみが伝わります。
【例文3:行事の報告を含む手紙】
○月○日に、施設内にて七夕の会を行いました。
○○様は、短冊に
「家族みんなが元気でいられますように」
と書かれており、
私たち職員も心があたたかくなりました。
今後も季節を感じていただけるような
行事を企画してまいります。
安心を届けるメッセージの書き方
季節のご挨拶に加えて、
ご本人の様子を具体的に伝えることが、
ご家族にとって何よりの安心材料です。
「○○さんらしい笑顔で過ごされています」
という一文があるだけでも、
読み手に安心と信頼が伝わります。
【例文4:穏やかな日常のご報告】
○○様は、朝のお茶の時間に
スタッフと笑顔で会話されるなど、
穏やかな時間を過ごされています。
お食事も毎回しっかりと召し上がり、
特に魚料理がお好きなようで
「おいしかったよ」と
にこやかに話してくださいました。
7月のおたよりまとめ
7月のご家族へのお手紙では、
下記の3つを意識すると、
より伝わりやすくなります。
・季節の挨拶と気温への配慮を添える
・具体的な様子や行事の報告を入れる
・ご家族への感謝と連絡のしやすさを伝える
日常のひとコマでも、
「ていねいに言葉で伝える」ことで
施設とご家族との信頼関係が深まります。
ぜひ、毎月の手紙に
その月らしいあたたかい表現を
取り入れてみてください。
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