「香典返しの“のし”って
どんな風に書くのが正しいの?」
葬儀や法要を終えたあと、
「香典返し」を用意するときに
意外と迷うのが“のしの書き方”です。
名前は誰の名前にするのか?
表書きは「志」でいいのか?
薄墨を使うべきなのか?
など、不安な点も多いですよね。
今回はそんな疑問を
わかりやすく解説していきます🕊️
香典返しに「のし」は必要?
まず最初に
「香典返しにのしは必要?」
という点から確認しておきましょう。
答えは必要です。
香典返しは、
弔事のご厚意に対して
お礼をお返しするもの。
正式な贈答である以上、
のし紙(掛け紙)をかけて渡すのが一般的です。
ただし、
「のし」といっても慶事に使うような
“熨斗アワビ”は描かれません。
仏事の香典返しには、
水引と表書きだけのシンプルなのしが
使用されます。
名前は誰の名前を書くの?
香典返しののしに書く名前は、
基本的に「贈り主の名前」です。
つまり香典返しを出すのが
遺族である場合は、
喪主や家族代表者の名前を書くのが一般的です。
ただし、個人名ではなく
「〇〇家」など家名にすることもあります。
・田中一郎(フルネーム)
・田中家(家族として)
・喪主が書く場合も可
いずれも贈る相手に配慮した表記であれば
大きなマナー違反にはなりません。
香典返しの表書きは「志」で良い?
香典返しの“表書き”で
よく使われる言葉が「志」です。
これは実際に多くの地域で
用いられている表書きですが、
実は全国共通ではありません。
地域の違いによって
表書きに使う言葉が変わることがあります。
・志(仏式・神式・宗派問わず広く使える)
・偲び草(関西地方など一部地域)
・満中陰志(関西〜中部に多い)
・粗供養(法要後の返礼品によく使われる)
迷ったときは
葬儀社や百貨店の担当者に
「地域に合う表書きで」と
相談するのもおすすめです。
薄墨で書いたほうがいいの?
香典袋の表書きには「薄墨」が使われますが、
香典返しののし書きには基本的に
濃墨(通常の黒)で構いません。
というのも、
香典返しは「忌明け」や「お礼」の意味があり、
薄墨のような“悲しみの最中”というトーンとは
ニュアンスが異なるためです。
どうしても心配な場合は、
筆耕サービスや印刷依頼を使うと安心ですね🖋️
水引は何を使えばいい?
のし紙の水引には
慶事・弔事でそれぞれ適した結び方があります。
香典返しでは「結び切り」が基本です。
・黒白または双銀の結び切り
・本数は5本か7本が多い
・関西では黄白水引も一部使用あり
色や本数など地域差があるため、
葬儀社や贈答店で確認すると安心です。
あとがき
香典返しの「のし紙」は
小さなことのようでいて、
相手への丁寧なお礼の気持ちを
表す大切な要素です。
地域による違いもあるため、
迷った時はプロに確認しながら
落ち着いて準備していきましょう。
無理に形式にこだわりすぎず、
感謝の気持ちが伝わることが
何よりも大切です🌿
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