寒中見舞いを友人に送るときの例文集！年賀状が遅れた・喪中でも失礼にならない書き方

「寒中見舞いっていつ出すの？」「年賀状を出しそびれたけどどうすればいい？」そんな疑問を持ったことはありませんか。

寒中見舞いは、年賀状の時期を過ぎても相手に気持ちを伝えられる冬のごあいさつです。

友人への便りや、喪中の相手へのお見舞いなど、さまざまな場面で活用できるのが魅力です。

この記事では、寒中見舞いを友人に送るときの基本マナーから、使える文例、気をつけたい注意点までをわかりやすくまとめました。

年賀状が遅れたときや喪中でも、失礼なく心を込めて伝える方法を一緒に見ていきましょう。

寒中見舞いとは？友人に送る前に知っておきたい基本マナー

寒中見舞いは、年賀状の時期を過ぎた冬の季節に送るごあいさつの一つです。

ここでは、意味や目的、送る時期、そして似ている挨拶との違いを整理しておきましょう。

寒中見舞いの意味と使う目的

寒中見舞いとは、寒さの厳しい時期に相手を思いやるお便りのことです。

主に、年賀状の時期を逃したときや、喪中の方への挨拶として使われます。

「新年を祝う」ためではなく、「寒い時期に相手を気づかう」ための挨拶状という点が大きな特徴です。

使う目的	内容のポイント
年賀状の代わり	年始の挨拶が遅れたことを丁寧に伝える
喪中の方への挨拶	お祝いの言葉を避け、穏やかな文面にする
季節の挨拶	寒さのなかで相手を思う気持ちを表す

送る時期はいつからいつまで？

寒中見舞いを出すタイミングは、1月7日（松の内明け）から2月初旬ごろまでが目安です。

地域によって松の内の終わりが異なる場合もありますが、おおむね立春前までに届くようにするとよいでしょう。

年賀状の代わりに送る場合は、1月上旬〜中旬に出すのが自然です。

時期	送る目的
1月7日〜1月20日	年賀状を出しそびれた場合の代替挨拶
1月20日〜2月上旬	季節の挨拶、喪中の方へのお便り

年賀状や喪中見舞いとの違い

年賀状は「新年を祝う」ための挨拶であり、喪中見舞いは「お悔やみを伝える」ためのものです。

一方、寒中見舞いはそのどちらでもなく、あくまで冬の季節に相手を思いやる便りとして使われます。

つまり、年賀状を出せない状況でも自然に心を伝えられるのが寒中見舞いの魅力です。

種類	目的	送る時期
年賀状	新年を祝う	1月1日〜1月7日
寒中見舞い	冬の挨拶・相手を思いやる	1月7日〜2月初旬
喪中見舞い	お悔やみ・励まし	通年（葬儀後など）

それぞれの違いを理解しておくことで、どんな場面でも適切なごあいさつができます。

相手に合わせた言葉選びが、丁寧な印象を与えるポイントです。

友人に寒中見舞いを送るときの基本構成と書き方のコツ

寒中見舞いはフォーマルな印象がありますが、友人に送る場合はもう少し柔らかく、親しみのある言葉づかいでまとめるのがおすすめです。

ここでは、文章の基本構成や、自然で感じの良い書き方のコツを紹介します。

文章の流れ（挨拶・近況・気遣い・結び）

寒中見舞いの文章は、基本的に次の4つの流れで構成します。

「挨拶 → 近況 → 相手を気づかう言葉 → 結び」の順番を守ると、自然で丁寧な印象になります。

構成要素	内容の例
挨拶	寒中お見舞い申し上げます。
近況	こちらは変わらず元気に過ごしています。
気遣い	寒い日が続きますが、お体にお気をつけください。
結び	またお会いできる日を楽しみにしています。

このように、シンプルでも「気持ちが伝わる流れ」を意識することが大切です。

カジュアルな文面にするポイント

友人あての寒中見舞いでは、かしこまりすぎると少し距離を感じてしまうことがあります。

そのため、敬語をほどよく使いながらも、柔らかい言い回しを選ぶのがポイントです。

たとえば「お変わりありませんか？」の代わりに「元気にしてる？」など、自然な語感を意識しましょう。

ただし、あまりにくだけすぎる表現や略語は避けた方が安心です。

表現の比較	おすすめの言い換え
お元気でしょうか。	元気にしてるかな。
お体にお気をつけください。	寒いから無理しないでね。
またお会いできる日を楽しみにしております。	また近いうちに会おうね。

相手との関係性に合わせて、言葉のトーンを調整すると自然な仕上がりになります。

句読点や言葉遣いの注意点

寒中見舞いでは、昔ながらの慣習として「句読点を使わない」書き方もあります。

しかし最近では、無理に省略せず読みやすさを優先して使うケースが増えています。

大切なのは、相手に伝わるやさしい文章にすることです。

項目	ポイント
句読点	現在は使っても問題なし。読みやすさを重視。
敬語	かしこまりすぎず、丁寧な印象を意識。
語尾	「〜ですね」「〜してくださいね」など柔らかい終わり方が好印象。

句読点や言葉の選び方ひとつでも、受け取る印象は変わります。

友人への寒中見舞いでは、形式よりも気持ちを優先して書くのがいちばんです。

「きちんと伝えるけれど堅すぎない」そのバランスが大切です。

【例文集】友人に送る寒中見舞いの文例まとめ

ここでは、友人に送るときに使いやすい寒中見舞いの文例をまとめました。

フォーマルからカジュアル、年賀状の遅れや喪中の場合まで、関係性や状況に合わせて使い分けられます。

基本の丁寧文例（フォーマル寄り）

少しかしこまった印象にしたいときや、年上の友人に送るときにおすすめの文例です。

礼儀正しく、穏やかな語調でまとめるのがポイントです。

文例
寒中お見舞い申し上げます。 寒さの厳しい毎日ですが、お変わりなくお過ごしでしょうか。 こちらは変わらず元気に過ごしております。 またお会いできる日を楽しみにしています。 どうぞあたたかくしてお過ごしください。

親しい友人へのカジュアル文例

気心の知れた友人に送るときは、堅すぎない言葉で親近感を出すと良いでしょう。

句読点や「ね」「よ」などの語尾を使うと自然な印象になります。

文例
寒中お見舞い申し上げます。 年始のご挨拶が遅くなってしまってごめんね。 寒いけれど元気にしてるかな。 また近況を聞かせてね。 次に会える日を楽しみにしています。

年賀状が遅れたときの文例

「年賀状を出しそびれてしまった…」そんなときも、寒中見舞いなら丁寧に気持ちを伝えられます。

遅れたことを素直に伝え、感謝やお詫びを添えると誠実な印象になります。

文例
寒中お見舞い申し上げます。 ご丁寧な年賀状をいただきありがとうございました。 ご挨拶が遅くなりましたことをお詫び申し上げます。 寒い日が続いておりますので、どうぞお体を大切にお過ごしください。 本年もよろしくお願いいたします。

喪中の友人への文例

喪中の相手には、新年を祝う言葉を避け、穏やかで落ち着いた文面にするのが基本です。

形式にとらわれすぎず、相手を思いやる気持ちを込めることが大切です。

文例
寒中お見舞い申し上げます。 ご服喪中と伺い、年始のご挨拶を控えさせていただきました。 寒さ厳しき折、どうぞご自愛ください。 またお会いできる日を心より楽しみにしております。

これらの文例はそのまま使ってもよいですし、自分らしい言葉を少し加えるだけでも印象が変わります。

大切なのは、相手を思う気持ちがきちんと伝わることです。

寒中見舞いを送るときのマナーとNG例

せっかく丁寧に書いた寒中見舞いも、ちょっとしたマナー違反で印象を損ねてしまうことがあります。

ここでは、送るときに気をつけたい基本マナーと避けるべきNG例を整理しておきましょう。

年賀はがきを使わない理由

寒中見舞いには、年賀はがきを使うのはマナー違反とされています。

年賀はがきには「お年玉くじ」などお祝いの意味が込められているため、寒中見舞いの目的には合わないからです。

私製はがきに切手を貼って送るのが正しい方法です。

項目	ポイント
使用はがき	私製はがき（無地・絵入りなど）を使用
避けるもの	年賀はがき、喪中はがき
切手	通常の切手で問題なし。季節柄のデザインもおすすめ。

見た目を少し工夫するだけで、受け取った人にもやさしい印象を与えられます。

避けるべき言葉と注意点

寒中見舞いでは、「おめでとう」「祝」「賀」など、祝いの言葉を避けるのが基本です。

とくに喪中の方へ送る場合は、慎重な言葉選びが大切になります。

誤ってお祝いの表現を入れてしまうと、無神経な印象になることもあります。

避ける表現	代わりに使える言葉
あけましておめでとうございます	寒中お見舞い申し上げます
新春をお祝い申し上げます	寒さの折、お変わりなくお過ごしでしょうか
おめでたい年になりますように	穏やかな日々をお過ごしください

また、句読点や改行のバランスも整えると、全体が読みやすくなります。

マナーを守ることは、相手を思う気持ちを形にすることでもあります。

メールやLINEで送るときのマナー

最近では、はがきではなくメールやLINEなどで寒中見舞いを送るケースも増えています。

この場合も、基本的なマナーは変わりません。

短文になりがちですが、相手への思いやりをしっかり添えることが大切です。

送る方法	注意点
メール	件名に「寒中お見舞い申し上げます」と入れると丁寧。
LINE・メッセージアプリ	スタンプだけで済ませず、一言添える。
デジタルカード	画像やテンプレートを使う場合も、個人的なメッセージを忘れずに。

デジタルでも、相手を思う気持ちは変わりません。

形式よりも、丁寧な言葉選びが「心のこもった挨拶」として伝わります。

寒中見舞いをより印象的にするひと工夫

寒中見舞いは、形式を守るだけでなく「心を込める」ことで印象がぐっと変わります。

ここでは、受け取った人の心に残る寒中見舞いに仕上げるための小さな工夫を紹介します。

手書きメッセージを添えるコツ

印刷された文章だけでも十分ですが、ひとことでも手書きのメッセージを添えると、温かみが生まれます。

相手の名前や近況に触れる一文を入れると、特別感が伝わります。

手書きの一言例
・今年も変わらずよろしくお願いします。 ・この前話していた計画、うまくいくといいね。 ・次に会える日を楽しみにしています。

長文にする必要はありません。

「あなたのために書いた」と伝わるだけで十分です。

デザイン・写真入りはがきの選び方

最近は、イラストや写真入りのはがきも人気です。

ただし、デザインの選び方によっては印象が変わるので注意しましょう。

派手すぎるデザインやお祝いムードの強い柄は避けるのが無難です。

タイプ	おすすめのポイント
雪景色・梅の花などの季節柄	上品で落ち着いた印象を与える
シンプルな和紙風の背景	誰にでも使いやすく、目にやさしい
自分で撮影した風景写真	オリジナリティがあり、親しみを感じやすい

デザインはメッセージの「雰囲気づくり」と考えると選びやすいです。

派手さよりも、落ち着きと温もりを意識すると好印象です。

相手との関係を深めるひとことアレンジ

最後のひとことを少し工夫するだけで、寒中見舞いはぐっと印象的になります。

相手との距離感に合わせて、「また話したい」「次に会いたい」など前向きな言葉を入れると良いでしょう。

状況	おすすめのひとこと
仲の良い友人	また一緒に出かけようね。
久しぶりの友人	久々に連絡できてうれしいです。
遠方の友人	なかなか会えませんが、変わらず元気でいてください。

どんな表現でも、気持ちを込めて書けば十分伝わります。

「あなたのことを思って書いた」という温かさが、いちばんの魅力です。

まとめ｜寒中見舞いで心を伝える冬のご挨拶

ここまで、寒中見舞いの基本マナーや書き方、そして友人に送るときの文例を紹介してきました。

最後にもう一度、寒中見舞いを書くうえで大切なポイントを整理しておきましょう。

年賀状が遅れたときも気持ちを込めれば大丈夫

年賀状を出しそびれてしまっても、寒中見舞いなら失礼にならずに丁寧な印象を与えられます。

大切なのは、「遅れてしまって申し訳ない」という気持ちと、「これからもよろしくお願いします」という前向きな言葉を添えることです。

遅れを気にするよりも、相手を思う誠実な一言を大切にしましょう。

ポイント	説明
遅れた理由	素直に伝えてOK。形式よりも誠実さを重視。
表現のトーン	やわらかく、穏やかな言葉づかいを意識。
結びの言葉	「これからもよろしく」など前向きな一文を添える。

相手を思う言葉が一番のマナー

寒中見舞いは、マナーや形式も大切ですが、何よりも「相手を思う気持ち」が中心にある挨拶状です。

形式を守りながらも、あなたらしい言葉で伝えることが、相手の心に残る一枚になります。

心を込めて書いた寒中見舞いは、それだけで相手に温かさを届ける贈り物になります。

まとめのチェックポイント
・送る時期は1月7日〜2月初旬まで ・年賀はがきではなく私製はがきを使用 ・お祝いの言葉は避ける ・形式よりも思いやりを優先 ・最後に一言、手書きで添えると印象アップ

寒中見舞いは、季節のあいさつを通じて人とのつながりを感じられる素敵な日本の習慣です。

形式にとらわれすぎず、あなたらしい表現で冬のごあいさつを届けてみてください。