7月は七夕や夏祭りなど、日本の夏らしさを感じられる行事が盛りだくさんです。
介護施設からご家族へお届けする「おたより」も、この季節ならではの表現を取り入れることで、読んでいて温かい気持ちになる内容に仕上げることができます。
本記事では、7月のおたよりに使える具体的な文例をたっぷりご紹介します。
上旬・中旬・下旬それぞれの時候の挨拶から、七夕や夏祭りのイベント報告、日常のエピソードを交えたフルバージョン文例まで揃えました。
さらに、ご家族に安心していただける工夫や、伝わりやすい書き方のコツも解説しています。
この記事を読めば、7月のおたより作成に迷うことなく、心が伝わる一枚を仕上げられるはずです。
7月の介護施設おたよりとは?
7月は夏の行事や雰囲気を楽しめる特別な季節です。
介護施設からご家族へ届けるおたよりも、この時期ならではの彩りを加えることで、読んでいて温かい気持ちになる内容にできます。
ここでは、7月のおたよりが持つ役割や、なぜこの時期に特別感を出すと良いのかを整理してみましょう。
なぜ7月のおたよりが特別なのか
7月は七夕や夏祭りなど、日本の伝統行事が盛りだくさんです。
施設の暮らしの中にも季節を感じられるイベントを取り入れることで、ご家族にとっても「一緒に過ごしている」ような安心感につながります。
7月のおたよりは、行事や季節感を通してご家族と利用者様をつなぐ大切な橋渡しになるのです。
季節の要素 | おたよりでの活かし方 |
---|---|
七夕 | 短冊の願い事や飾り付けの様子を紹介 |
夏祭り | 屋台風の食事やゲームの雰囲気を写真とともに伝える |
夏の空気 | 蝉の声や夕立の涼しさなど、情景を言葉で表現 |
ご家族にとっておたよりが果たす役割
おたよりは、単なるお知らせではなく、心をつなぐメッセージです。
利用者様がどのように過ごされているのか、日々のちょっとした表情や出来事が、ご家族に安心を届けます。
とくに離れて暮らすご家族にとっては、おたよりが「施設での今」を知る唯一のきっかけになることもあります。
そのため、おたよりには写真やエピソードを盛り込み、読んでいて自然と笑顔になれるよう工夫することが大切です。
7月のおたよりで大切にしたい3つの視点
7月のおたよりは、季節らしさを感じてもらいつつ、ご家族が安心できる内容にすることがポイントです。
ここでは、特に意識したい3つの視点をご紹介します。
季節感を盛り込む工夫
7月は、七夕や夏祭りといった行事が象徴的です。
行事の報告だけでなく、「飾りを見て笑顔になられた」など具体的なエピソードを入れると、読み手の心に残ります。
季節感を表す言葉や情景描写を加えると、おたよりが一層魅力的になります。
季節を伝える言葉 | 活用例 |
---|---|
蝉の声 | 「にぎやかな蝉の声が響く中…」 |
入道雲 | 「青空に浮かぶ大きな入道雲を眺めながら…」 |
夕立 | 「夕立のあとに涼しい風が吹き抜けました」 |
安心できる情報を届ける
ご家族が最も知りたいのは「どのように過ごしているか」という日常の様子です。
施設での取り組みや工夫を具体的に書くことで、安心感が生まれます。
特に夏の暑さに配慮した取り組みや声かけの様子を伝えると、ご家族にとって大きな安心材料になります。
利用者様の笑顔が伝わるエピソード
「七夕の短冊に願いを書いているときの表情」「夏祭りでヨーヨー釣りを楽しんでいる様子」など、具体的なシーンを切り取ると、おたよりが一気に生き生きとします。
ちょっとした会話やユーモアのあるエピソードも交えると、まるで隣にいるような距離感を感じてもらえます。
笑顔を届けることが、おたよりの最大の役割です。
7月に使える時候の挨拶と書き出し例
おたよりの最初に入れる「時候の挨拶」は、読み手の心を和ませる大切な一言です。
7月は気候の変化が大きいため、上旬・中旬・下旬で雰囲気を変えると、季節感がより豊かに伝わります。
7月上旬の挨拶文例
色とりどりの七夕飾りが風に揺れる季節となりました。皆さまお変わりなくお過ごしでしょうか。
梅雨明けが待たれる今日このごろ、蒸し暑さも増してまいりましたが、皆さまいかがお過ごしですか。
いよいよ夏の足音が近づいてまいりました。お健やかにお過ごしのことと存じます。
七夕を意識した表現を取り入れると、冒頭から季節感を演出できます。
使用時期 | 挨拶文例 |
---|---|
上旬 | 「七夕飾りに夏の訪れを感じる頃となりました」 |
中旬 | 「青空に入道雲が湧き上がる季節となりました」 |
下旬 | 「夕立のあとの涼しい風が心地よく感じられる頃です」 |
7月中旬の挨拶文例
梅雨も明け、日差しの強さに夏の到来を感じるようになりました。皆さまいかがお過ごしでしょうか。
青空に大きな入道雲が浮かび、本格的な夏を迎えました。ご体調にお変わりはありませんでしょうか。
蝉の声に季節の移ろいを感じる毎日ですが、お元気でいらっしゃいますか。
盛夏を表す言葉を選ぶと、中旬らしい雰囲気が出せます。
7月下旬の挨拶文例
日ごとに暑さが増してまいりましたが、皆さま体調をくずされていませんか。
厳しい暑さが続く折ですが、皆さまにおかれましては変わらずお健やかにお過ごしのことと存じます。
夕立のあとに吹く涼風が、夏のやさしさを感じさせてくれる時期となりました。皆さまお元気でいらっしゃいますか。
下旬は「暑さへの配慮」と「涼を感じさせる表現」のバランスが大切です。
行事やイベントを伝える文例集
7月は季節行事が多く、ご家族にとっても読んで楽しいおたよりに仕上げやすい月です。
ここでは、七夕や夏祭りなどを題材にした具体的な文例をご紹介します。
七夕行事を紹介する例文
7月7日に七夕の集いを行いました。
利用者さまには願いごとを書いた短冊を笹に飾っていただき、館内が華やかな雰囲気に包まれました。
「また元気に過ごせますように」「家族と会えますように」といった心温まる言葉が並びました。
おやつには星型のゼリーをご用意し、「きれいで食べるのがもったいない」と笑顔を見せてくださる方もいらっしゃいました。
七夕は、ご家族に利用者さまの願いを共有できる良いきっかけになります。
行事 | 文例のポイント |
---|---|
七夕 | 短冊に書いた言葉や、飾り付けの様子を具体的に記す |
夏祭り | 屋台風の食事やゲームの楽しげな雰囲気を描写 |
誕生日会 | 歌やカードのプレゼントで笑顔になった様子を伝える |
夏祭りや納涼レクリエーションの例文
施設内で夏祭りを開催しました。
屋台風のメニューやヨーヨー釣り、輪投げなどをご用意し、童心にかえったように楽しまれる姿が印象的でした。
「懐かしい雰囲気で元気をもらえた」と話される方も多く、笑顔があふれる一日となりました。
夏祭りの文例には、にぎやかさや懐かしさを感じられる表現を入れると効果的です。
誕生日会や創作活動の例文
7月生まれの方のお祝いをいたしました。
皆さまで歌を歌い、手づくりのカードをお渡しすると、とても喜ばれていました。
また、風鈴づくりやうちわの色塗りといった創作活動も人気で、「孫に見せたい」と作品を大切に持ち帰られる方もいらっしゃいました。
お祝いごとや創作活動は、ご家族に日々の楽しさを実感していただける内容になります。
健康管理・暑さ対策を伝える文例
7月は気温が高く、体に負担がかかりやすい季節です。
おたよりでは、施設で工夫している取り組みを伝えることで、ご家族に安心していただけます。
ここでは、暑さに配慮した例文をご紹介します。
熱中症・脱水予防を伝える例文
日に日に暑さが厳しくなってまいりました。
当施設では、室内の温度や湿度を調整し、快適に過ごしていただけるよう配慮しております。
また、こまめな水分補給を促し、皆さまがのびのびと過ごせるよう取り組んでおります。
このように具体的な対策を書くと、ご家族に安心感を持っていただけます。
取り組み内容 | おたよりでの伝え方 |
---|---|
室内の温度調整 | 「館内を快適な温度に保つよう工夫しています」 |
こまめな水分補給 | 「スタッフが声かけを行い、適度な水分を取れるようにしています」 |
見守りや声かけ | 「体調に合わせてスタッフがサポートしています」 |
夏バテ防止の工夫を紹介する例文
暑い季節でも食事を楽しんでいただけるよう、見た目にも涼しさを感じられる工夫を取り入れています。
例えば、旬の野菜を使ったさっぱりした料理や、彩り豊かなゼリーをおやつにご用意しました。
「涼やかで気分も明るくなるね」と話される方も多く、食卓が和やかな時間となっています。
季節の工夫を伝えると、ご家族に「細やかな配慮」を感じてもらえます。
ご家族とのつながりを深める文例
おたよりは、ご家族と施設を結ぶ大切なコミュニケーションツールです。
7月のおたよりでは、行事報告に加えて、ご家族との交流やお願いを添えることで、より安心感を持っていただけます。
オンライン面会やお手紙の交流文例
ご家族とのつながりを大切にするため、オンライン面会やお手紙のやり取りを続けています。
「画面越しでも顔を見られて安心した」との声を多くいただき、利用者さまも笑顔で会話を楽しまれていました。
また、お手紙や写真のプレゼントはとても喜ばれ、職員が読み上げたり、アルバムを一緒に眺めたりする場面も見られます。
お手紙や写真は、ご家族の温かさを直接届けられる大切な贈り物です。
交流方法 | 文例の工夫 |
---|---|
オンライン面会 | 「画面越しの再会に、皆さま自然と笑顔になられました」 |
お手紙 | 「ご家族からのお便りを大切に読み返されています」 |
写真 | 「アルバムを眺めながら会話が弾んでいました」 |
面会時のお願いや注意点を伝える文例
ご面会の際には、施設内の快適さを保つために、室温への配慮をお願いしております。
また、必要に応じて羽織ものをご持参いただけると、より安心してお過ごしいただけます。
職員一同、ご家族との時間が心地よく過ごせるようにサポートいたしますので、何かございましたら遠慮なくお声かけください。
お願いを伝える際は、配慮の気持ちを込めて柔らかい表現にすると伝わりやすくなります。
おたよりをもっと伝わりやすくするコツ
せっかく作ったおたよりも、読みにくかったり堅すぎたりすると、ご家族の心に届きにくくなります。
ここでは、読みやすく、気持ちが伝わるおたよりにするための工夫をご紹介します。
写真・イラストを添える効果
文章だけでなく写真やイラストを入れると、一目で雰囲気が伝わります。
七夕飾りや笑顔の写真、創作活動の作品写真などは、ご家族にとって宝物のような情報になります。
写真1枚で何百文字分の安心や喜びを届けられるのがおたよりの魅力です。
工夫 | 効果 |
---|---|
写真を掲載 | 利用者さまの笑顔や行事の雰囲気が伝わる |
イラストを添える | 見やすさと親しみやすさが増す |
作品を紹介 | 日々の活動の成果を家族と共有できる |
短くても伝わる「安心メッセージ」
おたよりの最後に「今日も笑顔で過ごされています」「スタッフと一緒に楽しく活動されています」といった一言を加えると、安心感がぐっと高まります。
長文でなくても、心を込めた一文がご家族に響くのです。
読みやすさを意識した文章の工夫
一文を短めに区切ることで、スマホや紙で読んでも負担が少なくなります。
また、専門的な言葉を避け、日常の言葉で説明することで、誰にでも分かりやすいおたよりになります。
「伝わること」を最優先に、やさしい言葉を選ぶことが大切です。
まとめ:7月のおたよりで「安心」と「季節の彩り」を届けよう
7月のおたよりは、夏ならではの季節感を表現できる絶好の機会です。
七夕や夏祭りの行事、利用者さまの笑顔、そして施設での細やかな配慮を盛り込むことで、ご家族に安心していただける内容になります。
大切なのは「安心」と「彩り」のバランスです。
安心を届ける言葉と、季節を感じさせる表現を組み合わせることで、読んで心があたたかくなるおたよりになります。
おたよりの要素 | 期待できる効果 |
---|---|
季節の行事 | ご家族が季節を一緒に楽しめる |
利用者さまの様子 | 安心感や親近感を持ってもらえる |
施設の取り組み | 日々の配慮を理解していただける |
最後にもう一度、おたよりづくりの心得をまとめます。
- 季節感を表す言葉や情景を取り入れる
- ご家族が安心できる日常の工夫を具体的に伝える
- 利用者さまの笑顔やエピソードを添えて臨場感を出す
- 読みやすい言葉と構成を心がける
7月のおたよりは、ご家族との心の距離を縮める大切なツールです。
ぜひ、この記事でご紹介した文例やコツを活用して、季節感あふれる温かな一枚を完成させてください。
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